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ハラスメントの隠蔽があってはならない

一部マンガ等の扱いには抵抗がありますが、会の運営に共感を寄せる医療生協さいたまの一職員です。
今までなかなか声を上げられませんでしたが、思うところがあり投稿させていただきます。
昨年来つづく元役員のセクハラ疑惑は、調査委員会の結果として「セクハラの事実は認められない」という内容で一定の結論が出されました。
しかし、私はある同僚から就職面接のときにセクハラ的なアプローチを受けたことを聞いており、その調査委員報告には疑問をもっています。
また、2021年の民医労のアンケートでも92名の職員がセクハラがあったという回答をしています。
そして組織的に元役員のセクハラを隠蔽するような事態はあってはならないと考えています。
被害者がさらに苦しむことのないよう、第三者による全職員調査を実施し、ハラスメントのない民主的な職場づくりを目指すべきだと考えています。(投稿)

内部通報窓口は適切か

顧問弁護士に外部窓口を委託する場合の留意点
まず,外部窓口が顧問弁護士である場合,通報者が,会社に情報が筒抜けになると考えて,通報を躊躇してしまい,ひいては,外部窓口を設けた意味がなくなってしまうということが考えられる。
したがって,外部窓口たる弁護士を従業員等に対して周知する際等に,当該弁護士は通報者の匿名性を守る旨を明示的に説明するなどの配慮が必要である。
次に,利益相反に該当するおそれがあるといった指摘がある点にも留意する必要がある。例えば,外部窓口たる弁護士への通報の実質は,弁護士への「相談」に他ならないから,会社と従業員との間に見解の相違がある場合に顧問弁護士が外部窓口となることは,利益相反になるという見解も存在する。
この点については,外部窓口を担当する弁護士は通報者の代理人でもアドバイザーでもなく,その旨を通報がなされた際等に明確にしておけば,かかる利益相反の問題は基本的には生じないとの考え方には十分合理性があると思われる。
しかしながら,通報者の立場から見た場合には,外部窓口が顧問弁護士であった場合に,中立な立場からの調査・法的判断は出来ないのではないかの懸念を抱いてしまう可能性は否定できない。
そのため,外部窓口を顧問弁護士に委託する場合には,外部窓口の中立性・公正性及び利益相反関係の排除を確保する措置をとるとともに,そのことを従業員等に対して説明するべきである。
なお,この点に関しては,消費者庁ガイドラインにおいても,「通報の受付や事実関係の調査等通報対応に係る業務を外部委託する場合には,中立性・公正性に疑義が生じるおそれ又は利益相反が生じるおそれがある法律事務所や民間の専門機関等の起用は避けることが必要である」と記載されている
(牛島総合法律事務所ホームページより)

もとになった消費者庁のガイドライン
公益通報者保護法を踏まえた内部通報制度の整備・運用に関する民間事業者向けガイドライン

「嫌だ」と言っても3年続いたセクハラ 大樹生命の女性社員が上司と会社を提訴(ニュース)

職場での地位を利用し、執拗にセクハラを続けた例です。「会社側は男性の言動がセクハラであることを認めながらも、男性と直接対面させ話し合いをさせるなどしただけで、具体的な対応を取らなかった」とあり、被害者女性は上司と会社を訴えています。

https://www.bengo4.com/c_5/n_13943/

おすすめ書籍『男性の非暴力宣言』

この本は、女性に対して暴力をふるう事のない大多数のノーマルな男性に対して、学びもう一歩踏み出す事を促す書籍です。ホームページを訪れて下さった皆さんが、今から自分にできる事を考えるきっかけになる事を願い、購読をお勧めします。
大袈裟でなく、毎日の皿洗い、洗濯物の取り込み、風呂掃除、そんなところにも気付きがあるかもしれません。さらに関心のある方は「ホワイトリボンキャンペーン」を検索!(事務局)

おすすめ書籍『性暴力被害の実際』

数少ない性暴力についての専門書。
レイプ(不同意性交)の過半数が上司などの知人によって職場などで発生している事。専門家はこれをエントラップ(罠)型レイプと命名しており、暴力や脅迫による強制ではないが故、被害者が後悔と自責で沈黙し、孤立するケースが多い事を明らかにしている。
この著書の秀逸な点は、被害者の回復へのプロセスを解明している事。それは、自責から責任の移動(加害者への処罰要求)を成し遂げ、再発防止に意識を向けていく事にあると言う。
ホームぺーページを訪れて下さった皆さんに、エントラップ型レイプがどこか遠い職場の出来事ではない事を知って欲しい。(事務局)

おすすめ書籍『男が痴漢になる理由』

日本社会で最も多発している性暴力である痴漢。その実態と根本対策に迫る。
加害者は高学歴のエリート、娘を持つ人物であることも珍しくない事。
犯行動機は性欲では無く支配欲である事が多く、加害者は、被害者は喜んでいる・自分は痴漢を許されていると言う認知の歪みを抱えている者が多い事。
性犯罪は常習性があり、再犯率が高い。自力更生はほぼ困難であり、逮捕や処罰から更生プログラムに誘導するしかない事。
常習犯の周囲には、犯行を黙認し庇う人間関係が多く存在するという事が恐ろしい。(事務局)